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鮎川誠さんのロック葬に行って来ました。

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2023年2月4日(土)
東京・世田谷区の「星かげの迎賓館」で行われた鮎川誠さんの「ロック葬」に参列し、最後のお別れをしてきました。心からご冥福をお祈りいたします。鮎川さんは、1月29日にすい臓がんのため74歳で亡くなったのですが、一般に公表されたのは確か1月30日でした。ロック葬の会場が当初決まっていたところからキャンセルをされるなどの混乱もあったようで、短期間での準備は大変だったことと思います。一般ファンの参列を受け入れていただいたこと、鮎川さんの多くの私物を会場に展示してくださったこと、お別れのご焼香をさせてくれたこと、ご遺族の方に深く感謝いたします。

私の場合、17時以降に参列可能な一般向けに参列しましたが、この時間はすでに写真撮影が禁止されておりましたので、今回は当日の画像はありません。ネット上には昼間の関係者向けの時間帯に撮影された画像が多く投稿されていますので、ご覧になりたい方は検索してみてください。

シーナ&ロケッツ公式より

ロック葬・参列レポート

私が参列した時間帯は撮影不可でしたので、一切撮影をしておりません。文のみで分かりづらく申し訳ないのですが、ロック葬当日をレポートいたします。

代田橋駅到着~参列

17:20ごろ
会場である世田谷区の「星かげの迎賓館」の最寄り駅:代田橋に到着しました。事前に調べた情報によると、会場は南口から徒歩6分ぐらいなので、場所的な不安は全くありませんでした。ある程度長時間の参列が予想され、住宅街の真っただ中に行列ということで、トイレがないという情報もありました。しかもこの季節は結構寒い。駅でトイレを済ませて改札を出ると、「ロック葬」の案内掲示がされており、駅出口そばで案内スタッフの方が声がけしてくださったので、全く迷うことなく列の最後尾に並ぶことができました。果たして何人ぐらいの参列者がいて、会場に着くまでどのぐらいの時間を要するのかが気がかりではありますが、こそこの覚悟はして来ているのでそんなに恐れてはいませんでした。

住宅街を静かに行進

17:25ごろ~
住宅地の細い道路や公園の中を1列、時には2列や4列にと案内スタッフの方の指示通りに並びました。月がとてもきれいな寒空の下、会場到着まで約1時間30分の間、全く混乱もなく、静かに厳かに皆さん並んでおられました。おそらくボランティアで誘導にあたってくださっている案内スタッフの方々は、概ね革ジャンのロッカースタイルで身を包んでおり、やさしく静かな言葉づかいで誘導されていて、とてもありがたかったです。私もそうですが、並んでいる一般のファンの方々はおひとりで来られている方がほとんどだったように見えました。皆黙ってゆっくり粛々と行進していきます。私はその間、シーナ&ロケッツのファーストアルバム「Sheena & the Rokkets #1」を繰り返し聞きながら、数々の思い出を呼び起こしながら過ごしましたので、時間は全く気になりませんでした。

会場付近・会場内の様子

18:55ごろ
「星かげの迎賓館」付近に到着。事前の公表では一般向けの受付時間は17:00~20:00だったのですが、すでに多くの人が並んでおり、twiter上では「駅まで来たが時間切れで参列打ち切りになった」「せめて会場近くから手を合わせたい」との投稿がちらほら。時刻は定かではありませんが、どうやら18:00か18:30ごろには参列が打ち切られたようでした。会場近くでは、少し離れた場所から手を合わせたり写真撮影している方々が30~40人ほどおられたと思います。そんな中、あるスタッフから「現在もまだまだたくさんの方々が後ろに並んでおられます。できるだけ多くの方に鮎川さんを見送ってもらいたいので、どうかご協力をお願いしまーす」「たくさん伝えたいことがあることとは思いますが、どうかお願いいたしまーす」という本当に申し訳なさそうな、決して「急いでください」とは直接的には言わない声がけがありました。「只今撮影はお断りしていまーす」という、これもまた本当に申し訳なさそうな声がけが静かに響く中、1階の受付で記帳をして2階へと進みました。

19:00ごろ
2階に上がると、鮎川さんの思い出の品が展示されている部屋へと進み、ギター、アンプ、衣装、レコードジャケット、ピンナップ、手書きのライブセットリストetc…やや足早に懸命に目に焼き付けながら通り過ぎました。正直もう少しゆっくりと見たかったのですが、会場の混み具合と流れの中で、先へ先へと進むしかありませんでした。「あの黒のレスポールがないなあ」「じっくり見られなかったので探しきれなかったのかなあ」なんてことを少しだけ思っていましたが、そのまま棺の前でのお焼香へと並び、遺影に向かって今までのお礼を心でつぶやきました。「今まで素敵な音楽をありがとう。お疲れ様でした。」目をあけてふと見ると、棺のそばにありましたよ、黒いレスポール。。。ここで涙腺崩壊。まさに鮎川さんの相棒でしたので、とても寂しげに見えます。じっくり見たい気持ちをぐっと抑えて後ろの方に場をゆずりました。ご焼香する部屋にもいろんな展示物があったのですが、足早に通り過ぎたためかよく覚えていません。

19:10ごろ
会場を出て、帰路につきました。まっすぐ帰る気持ちにはとてもなれず、電車を乗り継ぎ、行きつけのもつ焼きやへと一人向かいました。

ロック葬というものに参加するのは初めてだったのですが、亡くなってしまったロックミュージシャンを見送るときには、とてもいい形式だと単純に思いました。一般のファン向けにお別れの場を設けていただいた、ご遺族の方々に重ねて感謝申し上げます。

ロック葬の当日レポートは以上となります。

鮎川誠さん、今頃は大好きなシーナさんと一緒に素敵なロックンロールを奏でていることと思います。
今まで本当にありがとうございました。